思い立ったら…

探偵日記(鹿児島)
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世にある小説の中で、世界最長の物語【非現実の王国で】と言う物語の存在をご存知でしょうか?

総ページ数15000ページ、そして挿絵となる300枚以上に及ぶ巨大な極彩色のイラスト(ものによっては3メートル以上の物も)、著者の名は「ヘンリー・ダーカー」生涯の半分以上を作品の制作に費やし、約60年間誰にも見せず、知らせずに執筆し続けた作品となります。

彼は作家であり、画家であり、そして、掃除夫の浮浪者然とした風貌の孤独な人物であったと言われております。
生前彼が、病気で入院した際にアパートの大家が彼の部屋を整理のため訪れた時に作品の存在に気付き、シカゴの芸術コミュニティに持ち込んだのが切っ掛けで世に知られる事になりました。(多大な評価を受ける事になったのは彼の死後、最も評価を受けた作品では1枚の挿絵で2500万円の値段が付いたとの事)

独特の世界観でのこの作品、現代でもファンは少なからずおり支持されておりますが、一般的にはあまり知られておらず、どちらかと言うとマイナーな部類となります。

日本国内でもDVDとして作品のドキュメンタリーが販売されており、実はしばらく前にこのDVDが某リサイクルショップにて売られいるのを発見しました。
私は特別ファンという訳ではありませんが、何と無く興味があったので購入するか検討しましたが、値段を見ると8500円、意外と高い!
仕方なくその日は断念、ですがやっぱり気になってしばらくして再び店舗を訪れましたが、商品は無くなっておりました、残念。

まぁ何と無くで購入を考えていたので諦めはつきました。
只、あとで知りましたが価格としては安い方だった様で、やっぱり迷ったら即購入するべきだったとも後悔しました。

思い立ったが吉日、月に叢雲、花に風

昔の人は本当に確信を突いた事を言ってますね。

最後に著書、ヘンリー・ダーカーの晩年の日記に残した言葉で締めたいと思います。

そしていまや、壊れた膝のせいで、長い絵の上に、描くために両足で立つこともとても難しい。
それでも私は挑み、痛みがやってくると座り、また挑む。

何とも情熱を感じます。彼の生涯に興味を持った方は調べてみてはいかがでしょうか?

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